本の自炊を始める前に考えてほしいこと。自炊を200冊した私が感じたデメリット5選。
1年ほど前に本の自炊をしました。1週間、スキャナーと裁断機を借りて200冊、かなりハードな作業でした。
その時に思ったこと、次にするときのポイントなど書いておきます。
①読み返したものが少ない。
皆さんはお気に入りの本を何度も読み返すタイプですかか?
それとも次々と新しい本に手を伸ばすタイプでしょうか?
私は一度読んだ本は読み返さないタイプです。
もし同じタイプであれば安易に自炊はおすすめできません。
私は約200冊のうち1年間で読み返したの数は50冊くらいでした。
3分の1も読んでません。読まない本も読む本も自炊の手順はかわリません。
重い裁断機で、文字を切らないように気をつけて切り、スキャナーをかけて、詰まったら一度取り除いてと、
神経使う作業を、数日間の徹夜で行いました。結構ハードでしたよ。
③データは無限ではない
電子書籍は実体こそないものデータとして残ります。そして携帯やパソコンの容量は膨大ですが、無限ではありません。画集やカラー漫画など、画質を上げればあげるほど、データは増えていきます。
そして定価で紙の本を買って、もったいないからと自炊した本は、読んでないと判断できても、なかなか削除できません。シンクコストってやつで手塩にかけたものは手放しずらくなります。
②仕上がりは個人の力量次第
裁断もスキャナーも私はネットで借りて、不慣れな作業だったので、電子書籍のようなきれいな仕上がりにはなりませんでした。本を切る時には間違って文字まで切ってしまったり、分厚くて一度で切れずに小口部分がボロボロになったり、と普段の不器用さが遺憾なく発揮されましたw。スキャン時にもななめにならないよう、気を使う必要はあります。スキャナー自体は大変便利なもので、2重スキャンや紙づまりなどがあればすぐ教えてくれますが、やっぱりめんどうです。細かい神経を使う作業なので徹夜でやってはいけませんw
④自炊した本は売れない。
自炊をするためには、本を裁断して1枚ずつにばらしてから、スキャナーにかけます。
そうするともう本ではなく、紙くずです。本屋さんでは売れません。
読まないかもと思う本は自炊するよりも、売ってお金に変えてしまいましょう。
そのお金で新しい本や、服が買えますし、新たな体験に変えることもできます。
⑤電子書籍で売ってた。
これが一番くやしいパターン。なぜって?電子書籍になっているものは、いちばん手放しやすい本だからです。
売ってお金になる。手放してみてもう1度ほしいか考えることができる。電子書籍は読みあげ機能や、ラインマーカーなど多機能で、定価よりも少し安い。
自炊をする前に電子書籍で出ていないか、確かめた方が良いです。
あれこれ書いてきましたが、自炊にするメリットはたくさんあります。本当に必要な本、度も読み返す本に絞って自炊するとぐっと楽になりますから、自炊する前に一度考えてみてくださいね。楽しい電子書籍ライフを♪